初めてのインド その1

チェンナイ〜マハーバリプラム (文:みょん)

やった〜/^^/ 初めてのインド。いつか来てみたかったところ。2人ともインド初めてなので、色々とおそろしそうな北ではなく南から行ってみた。


アフリカも行ったし、今の時代、そんなに簡単にカルチャーショックを受けることはないだろう、と思っていたが、ところがどっこい、さすがインドであった!

 

 

それは2月のある水曜日。クアラルンプールから、エアアジアでチェンナイに入った。

 

チェンナイに着いたのは夕方遅く。とりあえず前もって空港近くの安いホテルをネット予約していた。空港でルピーRpに両替。(あとで知ったが空港のレートはよくないみたい。)プリペイドタクシーでホテルへ向かう。イギリス車かしら、ミニな車。エンジン音もアンティーク(^^;; 


ホテルの住所を見て、ガンジーロードへ向かうが、どうも運転手さんたら道を知らないらしく、ひとに聞き回りながら向かう。ホテルは電話しても出ない。


初めて経験するインドの道は想像以上にごった返してて、カオスそのもの。夕闇の中で、人と牛と車とバイクがごちゃまぜになる。無舗装道路の土煙と古いエンジンの煙。いろんなとこからワラワラ人が出てくる。クラクションをせっかちにビービー鳴らしながら、それぞれ行きたい道を行く。まずこの状況に、ひさしぶりに「カルチャーショック」を受けてる自分を意識した。きっとこういうときに旅のトラブルって起こるんだろうなあと冷静に思いつつ、興奮気味。


タクシーは相変わらずも道わからずあっちこっちするわ、道の混雑ぶりにひたすら驚くわしながら、たぶん10分程度の道を30分以上かかってやっと到着。でもなんか楽しかった。


ホテルに着いてみて、電話がかからなかったことに納得。少年がフロントに1人いるだけで、宿泊台帳はなんとメモの裏。ほんとにホテルの従業員かと不安になった。

マルサンロッジ。レビュー評価低かったから期待してなかったけどそれにしても期待以下だった。

替えてないシーツ。寝袋を敷いて寝る。蚊と道がうるさくて眠れず・・・。

 


 木曜日。午前中早く、マハーパリプラム(土地の人にはママラプラムと言った方が通じた)へ向かう。

 

ここへ向かった理由は、クリシュナのバターボールを見たかったのと、ダンスフェスティバルがあるらしいので。

バス停まで衣装の入ったスーツケースを転がすのは一苦労だった。まず経由地タンバラン行きに乗り、長距離バスに乗り換える。


なかなか乗り心地の良い大型バスで、2時間で到着。10時くらいにバスはママラプラムの町の真ん中のバス停に着いた。

ここは有名な観光地で安宿がいっぱいなので、地図を見てホテル探し。Green woodが庭がきれいで、700Rp(約1400円)。他もいくつか見てまわったが、結局ここに三泊。部屋の前に緑いっぱいのベランダがあって、くつろげた。昼間はここでまったり。とりあえず前日の疲れを癒す。インドではとりあえずどこにいってもいろんなところから視線が飛んでくる。ありえないくらいガン見されるので、視線にも疲れた。

 

 

バラタナティヤム
バラタナティヤム

ダンスフェスはちょうど最後の2日間見ることができた。バスターミナルの向かい側の公園に、野外ステージが設営されていた。昼間は暑いけど、夜は海風でけっこう寒くなるので、上着が必要だった。

レベルはバラバラだったが、バラタナティヤムってすごく面白いと思った。神話がベースでドラマ仕立てだからベタだけど、表情や表現が豊かで、表そうとする感情が多彩でストレート。日本人なら目に見えるようには表さないんじゃないかなって思う細やかな感情も、しっかり振り付けの中に表してるようだ。濃いけどとってもチャーミングだった。そして見るからにハードな振り付け。ヨガのポーズも折り込んでのアクロバティックさ。でも何本も続けて踊っていた。すごい。

 

インドでは神様も人間臭い。同じヒンズーでもバリ舞踊だと、ダンサーが表す神様は人間ぽくなくなる。神秘的で畏怖される対象、って感じがする。

 

音楽はほとんど生演奏で、こちらもすごく良かった。でも、インド音楽といえばシタール!と思ってたのに、大きさがネックなのか、ダンスフェスではすべてバイオリンに取って代わられていて、一度も見かけなかった。音はいいけど、ちょっと残念。

 

 

 

金曜日の昼間は、念願の「クリシュナのバターボール」を見に行く。ちょっとがっかりポイントかも?だったが、ボールを支えてるお約束な写真はしっかり撮っといた。とりあえず丘は暑くってばてた。

夕日を見ようともう一度丘に登ったが、夕日はスモッグにけぶって、周りを赤く染めることもなく、地味に落ちていった。しかも沈む直前は地上のスモッグに隠れてしまうので、全然感動的ではなかった。

Butter Ball のある丘
Butter Ball のある丘

昼間、マトンビリヤニを食べたらおいしかったが、1人130Rpもして高くてびっくり。観光地値段?(といっても約260円だけど。) 普通はそれくらいあれば2人食べられる。なんて安いんだい。昼間に食べるランチセットみたいな「ターリー」は、安いところで40Rpくらいからあって、びっくり。いろいろついててお得なんだよ。

 

夜はベジ料理レストラン。カレーがスープ状でなくジャガイモゴロゴロはいっててうまし。

観光地なので旅行者向けのこぎれいなレストランやカフェはたくさんあったけど、私たちはだいたいローカルな食堂ばっかり選んでた。しかしインド滞在中、おなかを壊したことはなかった。

食堂にはたいてい、手洗い場があって、ご飯を食べる前には必ず手を洗う。手で食べるからね。蛇口のところもあったし、バケツで汲む所もあった。

 

だんだんインド人のガン見にも慣れてくる。

 

 

土曜日。朝6時頃早起きして海へ朝日を見にゆく。浜はすごい人だかり。インド人観光客のようだ。海に色とりどりのサリーがきれい。みんな無邪気に波とたわむれている。

やっぱり朝日もあんまりきれいじゃなかった。

 

インドは自然より人にインパクトある。生活感に溢れてる。

 

その夜は、ダンスフェスと同じ場所で地元の子供の発表会をやっていた。表情もテクニックも大人顔負けの子どもダンサーがいて、次々とヨガのポーズを決めていった。

 

そのあと北インド料理の店でタンドリーチキンを食べた。カレーの味も美味しかった。北の方も行ってみたい。

 

次はチダムバラムへ。